メイン写真 メイン写真

次世代を見据えた施工技術

断熱等性能等級7まで設定され、2025年には全棟省エネ義務化されることからこれまでの最高等級だった等級4が最低の基準になります。サスティナブルな社会の実現のためにSDGsへの取り組みが求められていることから、当社ではHEAT20の基準をもとに以前から等級7までの各等級に求められる断熱仕様の作成と断熱パネルの開発をしてきました。開発に当たっては、高断熱・高気密住宅の施工に長けた大工や断熱材メーカー等と、性能と施工性の両面から断熱パネルを構成する材の選定および形状を検討し、実際の現場での施工性の検証を行い、施工マニュアルを作成しています。

高断熱・高気密住宅で機械換気を計画的に行うためにはC値1.0以下の数値が必要で、当社では部材の経年変化を考慮して新築時点ではC値0.5以下にすることを求めています。C値0.5以下を達成するためには、施工現場で気密処理作業をしっかりと行わなければなりません。そのために必要なノウハウを研修で伝えるだけでなく、実際の現場での指導も行い、1棟ごとに実際にC値0.5以下になっていることを確かめるために気密測定の実施を求めています。

高断熱・高気密住宅の普及に伴って危険性が高まった壁体内結露を防ぐために、通気工法が普及していきましたが、通気層が下屋やベランダで途切れている現場も少なくありません。保険事故の93%は雨漏れ(2018年3月までに住宅瑕疵担保責任保険の保険金の支払いが完了した事故の中での割合)で、通気工法の施工ミスに起因していることも多いです。

当社では、このような施工ミスを未然に防ぎ、住宅の基本性能に関わる「気密・断熱・通気・防水」を各現場で高いレベルで施工できるように、研修や個別の指導で正しい施工方法を伝えるとともに、当社が開発した品質チェックリストで工程ごとに検査をすることを求めています。

「技術」イメージ「技術」イメージ

建物の仕上がりは、笠木のチリを左右で合わせる、ダウンライト・スイッチ・コンセント通りを揃える、建物のファサード面に室外機や配管など出さないようにするといったことで、格段に違ってきます。当社では、仕上げ品質を上げるためのポイントをまとめ、現場監督が施工業者に美しい納まりを指示できるように、研修や個別の指導を行っています。

当社では、このほかデザイン性や性能に優れた建具や造作材の開発、プラン作成前の資金計画段階・業者見積前の基本プラン提示段階での営業見積の精度を実行予算レベルに上げるための営業見積システムの開発などを行っています。